一つは、船の象徴的な形。もう一つは、機能主義的な形。それから、自分で動かして利用者の人たちが独自につくる空間体験もあるし、家具の一部が入れ替わる新陳代謝をしていくことも考えられます。こうした四つの形が今後想定される。定期的にオフィスに伺わせて頂くと、御施主様や利用される方々が、がんがん家具も動かすし、自分たちに合うように家具を切ったりもするんですよね。どんどん人が入れ替わって、空間が新陳代謝していくということは、もともとの形から変わっていくということですけど、家具それぞれの機能は持続的に関わっていて、だんだん使っていくうちに御施主様たちが使い方を見いだしていきながら、フィットしなくなった家具は処分されて、移転の際には新しいオフィスに行く家具もあれば、この場所に残るものもあるし、あるいは他の人に譲られるということもありました。