日本各地で外構設計や庭のデザインを手掛け、まちづくりや地域のリサーチにも取り組むなど、多岐にわたって活動するランドスケープ・デザイナーの吉田葵さん。
「風景を見ながらその土地の営みを読み解くことは、とても楽しい 。」
そう語る彼女にとって、風景はどのように見えているのか。近年の活動の中から、風景を考えるための手法と、その実践について語ってもらった。
2つ目のプロジェクト紹介になります。
群馬県前橋市にある農家住宅を対象としたプロジェクトです。建築設計事務所のAMP/PAM、建築設計室わたなべという二つの建築事務所と、弊社の3社でJV(Joint Venture = 合弁事業)を組んで、取り組んでいるプロジェクトになります。
今、こちらにいらっしゃる方の中にも農家住宅が実家という方がいるかと思いますが、住み継ぎのタイミングで、土地をどう残し、どう引き継いでいくかということは、とても重要なポイントになっているかと思います。農家住宅は農地を持ち/持っていたことから面積が大きいため、切り売りし、継承されてきた暮らしと切り離されてくという現象が起きていると思います。
お施主さまからの依頼としては、今後夫婦2人で暮らす住宅の改修と次の世代、次の次の世代に引き継いでいく際に、彼らが困らないように敷地全体を改修したいというお話がありました。
対象敷地のすぐ…
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