日本各地で外構設計や庭のデザインを手掛け、まちづくりや地域のリサーチにも取り組むなど、多岐にわたって活動するランドスケープ・デザイナーの吉田葵さん。
「風景を見ながらその土地の営みを読み解くことは、とても楽しい 。」
そう語る彼女にとって、風景はどのように見えているのか。近年の活動の中から、風景を考えるための手法と、その実践について語ってもらった。
『風景を介して考える』という題目でお話させて頂きます。
初めに自己紹介をさせて頂ければと思います。吉田葵と申します。横浜市出身で、大学の学部は横浜国大の教育人間科学部地球環境課程を卒業しました。理化学の専門で、海へフィールドワークへ行きプランクトンを採取したり、化石を観察したり、また、ラボで有機化学の実験を行ったりするような学部でした。その中で、研究者に将来はなろうとも思いましたが、デザインがすごくおもしろい、と思うきっかけがあり、大学院では、東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻に所属し、ランドスケープデザインを学びました。修了後は株式会社グラックというランドスケープコンサルの会社に3年ほど勤めました。その後、オランダに留学とインターンシップで1年ほど滞在し、学校はAcademy of Architecture Amsterdam, インターンシップはH+N+S Landscape ar…
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